バラバラの世界地図～BabylonMoons Spiritual Multi-Universe～: スピリチュアル・タロット★ひとつの問題について深く知りたい時に

【タロットカードとは】

タロット(Tarot) の歴史は古く、その起源は古代エジプトやユダヤにまでさかのぼるとも言われています。歴史文献に初めて登場したのは、15世紀北イタリアにて製作された遊戯用のもののようです。その後、印刷機の発展にともなって、エッティラ版、マルセイユ版、ウェイト版をはじめとする様々なバージョンが生まれました。別項目でご紹介している、ルノルマンカードで有名なマリー･ルノルマン女史も、はじめはエッティラ版のタロットを使用していたといわれています。

現在タロットカードといえば、遊戯や占いなどに使用されるカードのことをさし、一般的に寓意画が描かれた22枚の大アルカナ(Major Arcana)と、1から10までの数札、4枚の人物札のコートカードからなる4スート56枚の小アルカナ(Minor Arcana)の、合計78枚より成り立っています。

【BabylonMoonsのスピリチュアル・タロット占い】

私の行うタロット占いは、精神世界から発信される波動を、現実世界に具現することで読んでゆくもの。私の中では、精神世界と現実世界はちょうど鏡のような関係であるという位置付けです。現実世界へのアドバイスに、精神世界からのメッセージを借りる。いうなれば、カード一枚一枚からのメッセージを受け取って、それを読み伝える。それが私の行うスピリチュアル・タロット占いです。

面白いのは、スプレッドを展開したときに見えてくる関連性。この原因があるからここに行き着く、というのが、点と点を結ぶ線のようになって見えることでしょうか。その線は毎回場合によって違うのですが、たとえば潜在意識のハウスにあるカードと願望のハウスにあるカード、顕在意識のハウスにあるカードは、その方の過去・現在・未来のハウスとの関連を考える上で大変重要になります。なぜなら意識の力には宇宙の法則がはたらくから。みなさんお聞きになったことがあるかもしれませんが、つまり『引き寄せの法則』等々です。

ひとつの問題について深く知りたいとき、タロットカードでのリーディングは大変効果的です。お客様がAといった考えをお持ちでも、潜在意識ではまったく別のBのことを考えていたりする場合、それに伴う過去があり、それに伴う未来が引き寄せられてきます。より良い未来を引き寄せるにはどうしたらいいのか？なにがその方の魂にとって最善の未来なのか。今の流れを変えるにはどうしたらいいのか。それらの答えが、スプレッド上にストーリーとなって現れてくるのです。

【私とタロットとの出逢い】

私とタロットとの出逢いは遠く、小学4年生の頃に遡ります。本屋さんで見つけた故ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ先生の少女向けの著書『愛の占い百科』の中のコラムでした。そこではタロットカードのことを簡単に紹介してあって、トランプの源になったというそのカードにとても興味を持ったのがきっかけです。

その後しばらくはトランプ占いを友達相手に行っていたのですが、ある日本屋さんで偶然、『マイバースデー』という雑誌を手に取りました。その号にはべるね先生イラストのタロットカード、大アルカナ22枚と解説書が付録についていたのです。即購入。付録の22枚で自分や友達のことを占っているうちに、各カードの意味もすぐに憶えてしまい、数ヶ月後にはとうとう本格的な78枚のタロットカードを手に入れたのでした。

私がはじめて購入した本格的なタロットカードのデッキは『マルセイユ板』。当時は種類も何も分からなくて、文房具屋さんや本屋さんの店頭にあるものをとにかく買ってみたんです。箱を開いてカードを見たらびっくり。マルセイユ版って、小アルカナが数札なのですよ。意味を覚えるのに大変な苦労をしまして。。。挫折です。それでもまたしばらくは大アルカナのみを使っていたのですが、やっぱり78枚で占ってみたい！

そんな折り、またしても同じ本屋さんで、今度は『ライダー・ウェイト版』のデッキを発見したのです。祈るような気持ちで購入。(いたいけな子供でしたので、本屋さんに尋ねるなんて怖くてできなかったんですよ〜)　そしてようやく78枚すべてが絵札のデッキで占えるようになったのでした。

【愛用のタロットカード★ショート・レビュー解説】

よくタロットカードの種類が違うと、読み方も変わってくるのか？とご質問をいただきます。答えはYESです。

私のカードの意味・解釈は、30年前のライダー･ウェイト版の解説書のものを基本に、展開されたカードのイメージやストーリー性からリーディングしてゆきます。同じライダーウェイト版でも、解説書の著者によって微妙に解釈が変わっていることがあるようです。最近ではニューエイジブームに乗っ取って、ライダー･ウェイト版をはじめとする伝統系タロットから派生した新しいタロットが続々と出版されています。そういった新しいタロットの中には、新解釈を盛り込んだ解説書が一緒についてくるものもあります。ちょうど私が愛用しているクエスト･タロットやアルケミア・タロットがそうです。

クエスト・タロットはニューエイジブームに大きくのっとったタロットで、タロットカードだけでなく、一枚のカードの中に西洋占星術や、ルーン、カバラ、ジェムストーン、易の要素なども盛り込まれたスグレモノ。大アルカナには第二の０（通常、愚者（フール）にあたる）のカードである、Multi-verse（このブログのタイトルの元にもなっています）と、何も書かれていない真っ白なブランクカードが含まれており、節制（テンペランス）に当たるカードはAlchemyとなっています。またコートカード（キング・クィーン・ナイト・ペイジ）の解釈はとてもユニークで、なかでもMother of Sword（ソードのクィーンにあたる）は『荒れ狂う氷の海で剣を失くしてしまった剣の女王』というドラマチックな解釈です。占われる印象はとてもニュートラル。なにより自分が差別も偏見もなくニュートラルでいられて、やさしいときはやさしい、厳しいときは厳しいをはっきり教えてくれるカードなので、最も重宝しています。

アルケミア・タロットは日本の占術家・森村あこ先生解説、グラフィックデザイナーTakaki氏画のタロットカード。美男美女が出揃う見目麗しいカードです。カードの解釈はとても穏やかで、怖いカードもあまり怖くない（笑）、というか、悪い意味のカードなどでも、未来に希望のもてる絵柄・解釈になって表現されています。絵柄が輝くように美しいので、ここからイメージが湧き出してくるよう。そういった意味では、伝統系タロットの象徴学などは無視されてしまうところもあるかもしれませんが、このタロット独自のストーリー性が強調されるという点で、お気に入りのカードのひとつです。難点を言えば、カードのラミ加工でカード同士がくっついてしまって、シャッフルしずらいところでしょうか。対面鑑定で効を発揮しそうな美しいカードなだけに、対面で使えないのはとても残念です。でもお気に入りのカードには違いないので、ワン・オラクルやイメージ瞑想、メール鑑定などに多く使用しています。私はメール鑑定ではPDFファイルで展開されたカードの画像も一緒にお客様にお送りしているので、このカードを使うと、特に若い女性のお客様にはとても喜ばれるのですよ。

その他、ルネサンス以降の絵画をコラージュしたセイクレッド・アート・タロット、ライダー･ウェイト・タロットに良く似ているけど微妙に違う、ユニバーサル・ウェイト・タロットの金箔？張り版、ゴールデン・ユニバーサル・ウェイト・タロットなど、占う内容や目的によって様々使い分けています。

私のタロット占いでは、それぞれのタロットの解説書内容に相違はあるものの、基本はライダー･ウェイト版の解釈にのっとりつつ、絵や出たカードの組み合わせから来るイメージやドラマを大切に占ってゆきますので、ケースバイケースで解釈が異なるとは思います。ですが、本を読んでいるのではない、生きた占いを体験していただけることでしょう。

各タロットカードの詳細レビューは順次公開予定です。ご期待下さいませ。