2014年7月21日月曜日

セイクレッド・アート・タロット★レビュー

【使用前(2013年4月21日:Misty Townでの日記より)】

某占い師先生のブログにお邪魔しましてから、名画コラージュタロットに興味が湧き、ネットでいろいろと見て回っていました。

中でもちょっと気になっているのが、本日のお題、Sacred Art Tarot。

ルネサンス~印象派くらいまでの、宗教画がちょっと苦手な私でもとっつきやすい絵画を中心にコラージュしてあって、知っている名画もたくさん使われています。

たとえばこれ。タワーのカードがブリューゲルの『バベルの塔』。タワーといったらまさにこれであって欲しいワタシ。もうこの時点でドキドキ嬉しくなりました。写真の右上がタワーのカードです。



ちなみに右下ソードの10。ミレイ作ハムレットの『オフィーリア』にそっくりの構図にうっかり間違えてしまいましたが、ドラローシュの『若き殉教者』。元絵は二枚あって、1853年の作がロシアのエルミタージュにあるコレ。



そして1855年の作がルーブルにあるコレ。



で、もう買っちゃおうかなーという気分をさらに盛り上げたのがソードの8。



元絵はドラローシュの『The Execution of Lady Jane Gray』
http://en.m.wikipedia.org/wiki/The_Execution_of_Lady_Jane_Grey



すっごく好きな絵なんです。ロンドンのナショナルギャラリーでこの絵を見たとき、30分くらいその場に佇んで見入ってしまったくらい。英国史の裏側を象徴する絵のひとつであります。

ここまで欲しくなっているものの、今ひとつチェックアウトのボタンを押せない。理由は、Amazonレビューの賛否両論。8件しかないのですが、キライな人はソードやワンドが無理矢理CGで挿入されていて処理が悪いと。好きな人はコラージュされた名画を眺めるもよし、タロットのリーディングもしやすいと。

さて、チェックアウトすべきかどうか。。。どなたかお持ちの方、いらっしゃいませんか?
使い勝手はいかがでしょう?

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【使用後(2014年現在)】

購入から約一年。
『どうして作者はこの絵をこのカードに選んだのか?』
そういう深読みを誘うタロットカードであります。画像が荒いという他の方のレビューは正直本当だと思います。また、各カードの絵柄の周りには、ゴールドの絵画フレームがついているのですが、そのまわりにある白枠がなんとももったいないというか、カード全体をチープなものにしているような気がするのです。

ということで、この一年、購入しては見たもののあまり手にすることのなかったカードなのですが、最近いろいろなタロットを物色した後にこちらに戻ってきてみましたら。。。ふむ。読みやすい。なんというか、この絵画を意図的に選んだ作者の思惑というものがひしひしと伝わってくる。

なぜキングオヴワンズが皇帝ナポレオンの肖像なのか、クィーンがエリザベス一世なのか、7がチャールズ一世なのか、クィーンオヴコインがアン・ブーリンなのか。。。わかる人にはなんとなくわかる。いや、エリザベス一世はむしろソードのクィーンのイメージでは?とか、葛藤もあったり。そういうところにおもわず『にんまり』としてしまうんですね~。

もちろんどうしても納得のいかないチョイスもありますよ。たとえばエンプレスのカードがジャンヌ・ダルクだったり。え、なんで?って感じで。

でも、デッキ全体の古ぼけたトーンとか、ルネサンス~近代の写実的な絵柄で統一されているためか、78枚まとめてみると、なんだかんだいってとてもよくまとまっているような気がするんですね。

おもしろいのは、タロットカードの本来の意味と平行して、その絵画のバックグラウンドの物語や事件などをからめて解釈できるところでしょうか。ギリシア・ローマ神話の世界や、キリスト教、そして西洋史のお話が、絵画からあふれ出てくる感じ。しかもちょっと西洋美術史をかじっただけの私でも知っているような絵画がたくさん使われているので、とても親しみやすいし、入り込みやすく、読みやすさはピカ一いちです。

一年かけて流浪の民をして、結局戻ってきてしまった。。。ということは、飽きが来ないオーソドックスなよさがあるということで、私的には★★★★☆(星4個。やはり画像の荒さがマイナスかも。)くらいつけてあげたいな~と思います。



BabylonMoons

~Love & Blessings for you~



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